ウィーンのトルコ人街で聴くじゅんちゃんとビッケさん。

このところほぼ毎日のように、ふちがみとふなとの『ハッピーセット』を聴いていて、その流れでJBもヘヴィローテーション。ブラジルとか30世紀も聴きたいのよ、でも荷物がまだ届かないのよ。

 ビッケさんの声は、不思議なほど“枯れ”がなく、(きっとご本人は気にしてたりするのかもしれないけど)時どきビクッとさせられる。そのくせ彼女が書く詞とメロディ、そしてあのギターの枯れ具合は何だろう。リアル青春の頃にこんなものを聴いていたら、『オレンジ』なんかを、あの頃、かつての梅津の自室で一人聴いてしまっていたなら、私の精神状態はいったいどうなってしまったことか。(実際には『竜馬が行く』を読みながらCLASHとかMODSなんかいっしょくたにして聴いていた訳だが)あの頃彼女等はパンクの戦士だったことに逆に感謝してしまうほどである。
そしてつくづく、我が姉、Phew さんは元気かなと。Phew さんの音楽のはじまりに、こんなビッケさんみたいな人がすぐそばにいたというこの世の奇跡に、思わず感謝し涙するのです。妹として、若死にを免れたであろう姉にグッときます。おらおら、21世紀型パンクの若造たちよ、20世紀のパンクを炸裂させた姐御や叔父貴らは、こんなにウタゴコロに溢れていたんだぜ! もう一回トイレ行ってからでいいからリスペクトせよ! クスコットだぜメーン。
そんな訳で、今夜も、ウィーン1のトルコ人街でJBを聴きながら、人生を思い、友を思い、未来におびえる34歳、飲んでる酒が2ユーロ以下! アンダー1000円の名ワイン発掘に燃えていた友よ、アンダー400円ですよ! どうよッ、羨ましいでしょ!?!? へっへ〜ん! みんな早くおいで!!


本日一番、幼稚園の初日。
ちょっと香音さん、寝不足がたたって朝ぜんぜん食べられない、なんだかぼうっと眠そう、と言うワケで本日はノリの悪い初出勤ではありました。栃木のSEASONING で行われた「英国シュタイナー幼稚園体験サマースクール」以来、久しぶりのシュタイナー幼稚園体験。お遊びの時間の終わり、お外遊びの時間の終わりなど、きっかけはいつも先生の生唄ではじまる例のアレ、やはり気持ちよかったです。町田の幼稚園でも、おかたづけのきっかけは先生の生演奏だったと思いますが、確かピアノでしたよね。確かに、あののんびりした空気の中に突如ピアノの精密で厳粛な音色が流れたら、ちょっと必要以上の衝撃なのかもしれないと、今日は思いました。子どもたちの気分のスイッチをちょっと入れ替えるためならば、生声ぐらいがちょうど良いのかもしれない。
ここはウィーンの何番目かのシューレで、香音はマウアーと言うところの待機中。マウアーの方が古く安定していると言う評判ではあるが、こっちは新しい分設備が綺麗ね。それと裏山が魅力。
本日は12時過ぎまで滞在したのですが(半分ぐらいはこの時点で帰宅。スタッフも交代して延長保育がまた手厚くはじまるようです)、途中帰りたがる瞬間もあったもののいざ帰るとなるとポカンとして、帰りたがらないからちょっと困りました。馴染んでるような馴染んでないような、まあこんなもんかと言う初日でしたが、さてお帰り、と言うときリーダーの先生が「はい、じゃ、また明日ね!」と爽やかに笑っていたのをみて、少なくとも今日のなにがしかで簡単に判断つけないと言う姿勢に安心しました。だってさー、1時間もかけないで判定したり、平気でするんだもの。お箸の国ではさ!

しかしウィーンは寒いです。今日はダウンジャケットの子もいて、まだまだメチャ冬支度でも良いんだと痛感。電車の中ではアフリカン兄貴がかっちょええ裏ラムの革ジャン着てました。4月のもう中旬だと思うと、どうしても「冬服では野暮」とか思っちゃう自分に潜む大和魂に我ながら苦笑しています。明日は開き直ってしっかり冬服で出よう。

エリザベートおススメの市は、現在の住まいの一筋となりにありました。素晴らしい。ビバットルコ!って感じ満載の市が通りに沿って出ています。野菜の豊富だこと! そして安いこと! チーズ屋にパルメジャーノレッジャーノなどイタリアンチーズがないことと、スーパーにすらターキッシュ珈琲しかないことをのぞけば素晴らしいゾーンです。エンゲル係数が音を立てて下落しました。10個入り赤玉たまごと立派な鶏モモ二枚で350円しない街、3日分ぐらいの新鮮野菜(@素晴らしいコンディション)が500円で買える街、と言えば、実は観光資源とさえ言えるのではないでしょうか! 鍋屋、布屋、バッタ屋などなど色々ありましたので、今後もまとまったお買い物には是非足を伸ばそうと思います。