「犬くんのベロに1と書いてあった」

  と、言ったんです。
いつものようにお迎えにゆき、いつものように女の子達の温かいイタワリに接し、クールな希林先生にご挨拶して、30セントのハート型の、ちいちゃなペロペロキャンディ買い食いさせてトイレットペーパーを買いにDMへ。レジを終えて表へ出るとき、香音は何度も「いぬくんの ベロにいちとおかいてあった!」と言う。ふぅ〜ん、何かの広告の話ね、と思いつつ信号を渡るとき、ふと「え?」と思う。1 とはいえひとつの文字じゃないですか! そおれが1だって、わかったのかね? その広告(もしくはデザイン)を確認しなかったことを心から悔やみつつ、「数字で書いてあったの?」と何気に聞いてみつつやっぱりドキドキ。
そこで通りかかった選挙ポスターの日付やらを指差し、「この中で1はどれ?」「これ!」正解である。「2は?」うーん…と考えてZを指差した。惜しい!w そのポスターに4がなかったけど、3も5もちゃんと指差していた。私も内橋さんも、折につけこれが1、これが2…とは言ってたと思うが、ようやくいつの間にか、覚えていたみたい。すごいなぁ。



実は今朝、朝から学校でスピーチセラピーの先生とミーティングがあった。小学校に毎週二日、STの専門家がいらっしゃる。
香音はドイツ語はまだまだとはいえ、言語の吸収と活用と言えば、日本語においてはかなりの柔軟性を感じられる。日頃の学校生活も乗馬のクラスでも、完全に独語で指導されるのを、わからないなりにどれもまったく楽しく過ごしている。そういうことを思うと、言語活動において偏った問題があるとはちょっと思えない。すでに乗馬のセラピーが毎週火曜の1時間目にあるし、これ以上クラスから隔離される時間をとるのもなぁ…と、実はその必要性に懐疑的になっていた。そのことも率直に話し、そしておそらくクラスから離れることを嫌がるだろうことも話してみたら、担当者のガビーは「無理強いは決してしないので、ゆっくり様子を見ましょう」と強調した。ガビーは、自分との時間を最初は嫌がる子でもじきに楽しさを発見し喜んで通ってくる、と強調していたけれど、内心、問題はそう言うところじゃないんだけどなぁと思いつつ、個人レッスンで独語の助けになり、香音が嫌がらなければそれもアリかと思うことにして、今回は「私の心配をご理解頂けて安心しました」とつけ加えて面談を終えた。言うことは言っとかないとね。
月曜には、香音が数字を結構覚えてることと、STを別室で個人的に受けることへの心配を担任の先生に手紙で伝えておこう。