こんどのUAは、凄いらしい

いっひっひ、なんかずっと昔の車の宣伝文句みたいなタイトルにしてみたらどうだろう、ということで。

来春発売の新アルバムである。只今鋭意、録音中!である。
ぜひ一人でも多くの人に聴いてみてもらいたい、そして良いと思ったら素直に買って欲しい。まじめにココロからそう思いまして、これから機会があれば地道に口コミさせて頂こうと思っております。こぼれ聴いたところ、ほんとに素敵なんですものん。

そうだ、「はてな質問」で「今度のUAは凄いらしいですが、いかがですか?」とか質問してみようか。買った人限定、とか言って。この間タダでポイントを貰ったので、そういうことに使ってみるか。足りないか?
(先日、ほんとに試しに、ささっと書いてみた「回答」で30ポイントくれた人がいた。二つ書いたウチもう一方の回答には15ポイントだったから、相場は知らぬがちょっと嬉しかった。誰にも自慢にならないけど、日記で喜ぶくらいはいいかしら)



今日は朝からその録音現場、ST-ROBO に香音と共に同行した。ZAK兄ちゃん、お邪魔しました。しかしこの日のST-ROBO は、記録的な人口密度と平均年齢に見舞われた。要するに子どもがいっぱい。ZAKの子、内橋の子、そしていとうの子が、みんなでオンドマルトノ&原田さんを見学に来たという訳だ。そう、こんどのUA(凄いらしい)は、オンドマルトノが盛り込まれているそーです。イェーッ!
久々に目の当たりにしたオンドマルトノ。前回はFBI熱烈開催中だったから、セッティングも演奏すらも、余裕なくって観られなかった。今回はセッティング中の原田さんの横にのこのこすり寄って手元などをゆっくり見せて頂く。ひぇ〜、そんななってたの?と吸い込まれるように観察。小さな鍵盤が内部的には宙吊りになっていて揺れるし、右手の薬指(かな?)は、鍵盤の手前にピンと張られた糸に仕込まれた指ぬきを操作するし(スライドさせる)、あの独特で微妙な音の“揺れ”はこうして作られていたのかと今更ながら感動。シンセサイザーの祖であるこの楽器が、いかにアコースティックなものであるか、しかも電子楽器以前の、アコースティック楽器の系譜上で電子楽器の先駆けとなる音色をはじめて発したこの奇跡の名器が、どのようにして希有な音世界を形成するのかその魅力を、原田さんはさらりと解説して下さった。いつお会いしても、気品とフランクさを両立している貴重なダンディである。



■そして妄想
(もっとも、楽器のお話はバッファローの由美子ちゃんが主たる話し相手だったから、簡潔で率直なお話となったのですが。おこぼれでトクしちゃった! 世界的なオンドマルトノ奏者の原田さんと、MOOG弾きでもあるBD由美子氏との対談、なんて面白いだろうに。一瞬お願いして対談してもらって記事をまとめたら雑誌に売れるな、と今トイレで思ったけど邪魔臭いのでここに妄想して終わり)




スタジオ脇のさわやかな談話室空間は間もなく託児室となり、私は我が子を含めた三人のモストロちゃん達の保育士となる。UAの英語詞の監修に雇われたはるな、そして同行してきたサム(スタジオで何をしてたんだろう?)に代わってioを、労働者ZAKはもちろんお住まいの大掃除に本日は家庭人モードの由美子氏に代わってアミを、そして香音を、スタジオアシスタント・レイコ氏と2対3であったもののなかなかの重労働であった。面白かったけどね。年齢も、性格も、バックグラウンドとなる保育園や幼稚園のタイプもまったく異なる三匹の競演は、なかなか面白かった。中でも、私の永遠のエンジェル、ioが「あいお、ガオレンジャーになる!」と変身ポーズを決めようと頑張るのには愕然!ショックであった・・・。恐るべき、荒川区立保育園。




しかし、最近自分自身、手慰め程度にもモノを作っていないもんだから、もの作りの現場は正直、きつかった。参った。これまで、自分が作ることをやってさえいれば、どんな他人の現場でもネガティブには決して成らなかったというのに。っていうかそうじゃなきゃ、アブラがのったヴェテランミュージシャンの奥さんなんて、やってられなかったのに・・・。ブランクって、ほんとにきついなあと痛感。この一年のモヤモヤは総てそこからか。あらためて、バカみたいに基本的なことにやっと気づく。
垂れ流し系のアーティストが大嫌いで、「しばらくやってなくても大丈夫。亀の歩みと年輪みたいな進歩でいいの」と思っていたけれど、空白はやっぱりダメね。直接生産してなくっても、クリエイティビティの研鑽は重要。その研鑽の実感は更に重要。せめて研鑽を実感できるくらいはキープしなくてはいけない。という再認識。貴重な一日でした。ありがとう、みなさん。