日誌    

香音がスッと降りてきて起こされる。彼女は静かにひとりで起きて、私のそばまで来てそこで絵本を引っぱり出しはじめる。それが毎朝。時々、起きても来ない時、それは朝寝中。就寝時間が安定してるといつもいい時間に静かに起こしてもらえるけど、休暇中などリズムを狂わせると彼女の目覚ましとしての機能もズレちゃう。まわり回って自業自得か?

本日はZAKのスタジオにご一緒してチューバ見学。UAの子息、にーくんも登場の予定。

しかし朝からエックハルト夫人よりメール。そこで内橋さんの担当するヘルゲとの交信が混線気味である事実が発覚。錯綜する情報、困惑する人々。憤る私、不安げな娘!
そんなワケで怒り心頭のまま一行はスタジオへ。

本日は関島さんの管楽器録音のみにほぼ焦点が合わされていたようで、スタジオは終始和やか。関島さんは今日も関島モードで、キョドッてると飄々の間、冷静と情熱の間を彷徨うように録音をこなして行く。可笑しい、そこはかとなく可笑しい。チューバの録りに続いてトランペットを内橋さんがリクエストしている。恐縮しながら吹きはじめる関島さん、さすがチューバ奏者、ペットを持ってもアップもしないぞ。「へえ、関島さん、トランペットも吹くのか。」ちょい驚く私に内橋さんは囁いた。「めちゃ下手やってん。せやし持って来てって頼んだ」。いきなり指定されたメロディをさらさらと吹く関島氏、驚く内橋さん。「ああ!前より上手く成ってしまっている!」目論みが外れてしまったらしい。内橋さんの横顔から落胆の色を私は見逃さなかった。指定されたメロディが、たまたま吹きやすい音階域であったとのこと。してやったり、というわけでもないけど、悠々と説明する関島さん。ひと通り録ったあと、渋い顔の内橋さんが「ほいじゃ試しに、1オクターブ上を吹いてぇ」。なるほど。
はたして最終決断や如何に。残念ながらこの指示出しを聞いたところで、にんまりとしつつスタジオから一旦退出した。


スタジオ脇の控え室は本日も盛況、ニーくん、アミくん、香音が盛り上がったり下がったり。先日とも同様に、子ども達はいるだけで幸せ、とでも体現するかのごとく楽しそうに過ごしていた。もちろん煮詰まったりもするけれど。
終了後はZAK家とともに近隣の寿司屋へ。店の立地や規模などから想定するレベルを凌駕する実力で、なかなかの満足を得た。特に、お寿司がリーズナブルな店にしてはかなり◎だった。

しかし、帰りの車中ではまた我が家の現実、ウィーンプロジェクトの問題点で険悪。
動かぬ現実、立ちはだかる問題・・・。もっと日記でじゃんじゃん進捗状況を記録できるような、そんな気分に成りたいものだ。記すべきことも有るには有るのに・・・。
近いうちにもうちょっとすっきりして、ここに色々書き残せますように・・・。
がんばれ、父ちゃん!