としまる師匠を囲む会

としまる師匠である。
わたくし的には「林家」とか「古今亭」などの屋号をのっけた感じであるのだが。

この日はスープが冷めない距離に住むシルヴィア邸にて、中村としまる師匠主賓の宴会である。早々と特性お味噌汁をこさえ乗り込む準備。しかしエリザベツが間もなくルクセンブルグ行きを控えウィーンを去ることに感慨深そうにしており、ちょっとしっとりした趣き。「日本を離れるとき、寂しくなかった?」なんて聞いてきやがる。なので、あまりバタバタしないでのんびりとしようと構え、当初連れて行くつもりだった香音を寝かせて行くことにする。そうすれば、香音はアダたちと晩ご飯が食べられるし、夜更かしもさせなくてすむ。明後日ルクセンブルグへ一週間行って帰ってくる。そうしたらバタバタと荷物をまとめ、数日後には引っ越しだ。「ウィーンで過ごす、「普通の日」の最後よ」なんて言うのだ。とはいえしんみりしたりネガティブになる訳ではなく、ただただ残念だわ!って感じだから一緒にいて気が滅入ることは無いんだけど。「ど〜せまたいつかさっそうと帰って来るんでしょう、戻らないところをキープして家賃の一部を負担するなんてことヨーロッパ人がするなんて、私は信じられないわ。」なんて言って、笑わせてみたりして。

楽しい夕食に満足してさっさと寝た香音に感謝しつつ、シルヴィア邸へ。
ディータ、ビリー、クラウスらと共にとしまる師匠をお囲みする。日本から帰ったばかりのクラウスといい、日本経験ありのシルヴィア、そしてディータ&ビリーはこの冬来日計画中ということで、なかなかおしゃべりのはずむ夜であった。