リンゴ一個

 って、今週一週間まとめて書いてるので、いい加減疲れてきました。
金曜も、まったく問題なく登校〜帰宅。ひとつ思い出した。
きのう、香音が帰って来て「あした、りんごひとつもっといでって、せんせいがいった」と何度も言う。金曜はおやつの用意がいらない日で、毎週子ども達が相談して、自分たちでメニューを決めて自分たちで買い物に行きご用意する日なのだ。そういえば先生たち、香音が家で話す学校の話に興味を示していたから、これ一種の伝言ゲームかしら? とか思いつつ、今日は家のそばの広場に朝市が出る日なので、そこの農家直売のスタンドで買って行こう、じゃどうせなら香音にお買い物させてあげよう、と雨の中朝からお買い物。「あいね しゅーね アッフェル びって!」きれいなリンゴひとつください! 勇んでリンゴ持って登校。しかし…。
先生の話によると、いつも金曜は子ども達が買い物に行くけど今週は都合で木曜のうちに先生が行っておくと。そこで香音に先生がリクエストを聞いて下さり、「りんご」と言ったらしい。じゃ香音にリンゴをひとつ、買っておきますね、と話して下さった模様。惜しい、ちょっと違った。
それでも先生は、香音が本人的には凄くきっちりと伝達していることに感心して下さった。私はなんか、“なぁんだ、解ってなかったんじゃん”って思われたら勿体ないので(という意味不明な貧乏性でw)、市場で雨の中買って来たのだということを強調。

登校中に内橋さんは飛行機にてポーランドへ。一週間ほどツアーして米国へ行き、そして日本へ。忙しいんですって。
空港までお送り申し上げ、飛行機を見ながら昼食してお見送り。ちかごろは、すっかりおしゃべりが楽しくなった香音おかげで留守中も昔ほど寂しくはないし、心細いとは言え香音とのふたり暮らしは結構のんびり、のびのびできるようになった。ウィーンを離れるちょっとした遠出も、割と気軽にできるようになった。すると、なんだか最近は内橋さんの方が寂しそうである。ま、しかし、相変わらずの大阪式大蔵省なので、だからと言って諸国漫遊にご招待してくれる訳では全くないが、「いいなー 香音とずっといっしょでええなぁー」とスネておった。そんなこと言ってても、好きな仕事で好きなこと思う存分して他人様に乞われ喜ばれてるんだから、出かけるとすっかり張り切る働くギタリストになるのであるが。頑張れ、父ちゃん。

午後、ホルトにお迎えに行くと午後のおやつの時間。
食べ終わるのを廊下で待っていると、落っことしていた上履きやリュックを持って来てくれる子やお皿を片付けてくれる子がいたり、“バイバイ”と手を差し出してくれる子がいたり、早くもちょっとずつは馴染みはじめたみたい。希林先生のよく目の行き届いたお部屋で、別の学校から来てる子達ともうまく交流しはじめたかなという感じ。希林先生は冗談を言うまで笑わない、結構クールな人だ。子供心には取っつきにくさもあるみたいで、慣れない子どももいるらしいんだけど、香音はまったくそういうことには動じないのですでに大変気に入っている模様。相性が良いみたい。
まったく満足して、最初の一週間が終わった。