4連休 その1

今週は木曜、金曜とお休みで4連休でした。学年末のこの2ヶ月でそんな連休が4回もある。欧州各国、どこも結構そう言うことらしく、デンマークで子育てする人は“ちょこちょこ休みながら学年の総仕上げをしつつ、長い休みに備える感じ”と言っていた。そう言われたら、そんな感じがしなくもない。田舎に親戚が居る家庭は連休に帰省するのがちょっとしたイベントになるけど、そういうのがなければ友達と云々のイベントが立て込む。
水曜の子どもミニマラソンを終えたら内心“ワーイお休み”なんて喜びつつイヒヒと夜更かし…。木曜はまことにゴロゴロして過ごす。


  • 金曜日。

この日は祭日ではないのでホルトは希望すれば来ても良い、ということで、香音は喜んで御出勤。
9時半頃に出かけて、いつもより人の少ないお部屋でのんびりと遊んでいたらしい。お昼ご飯をお友達とワイワイ食べてくるというだけで、母子家庭には有り難いお話。午後は早めにお迎えにゆき、小学校のクラスメイト、ヨシュア君宅へお招き頂く。彼のママ、ダニィの手作りおやつに大満足しつつ、天気がいいので公園へ。きのうもお休み、明日もお休み…と良い気分になっていたら、晩ご飯に母がくるんだけど一緒にご飯食べてかない?とお誘い。夜は日本人留学生のミナちゃんが来る約束だったが、“良かったらその人も”。急きょ、ミナちゃんも交えて、6人でワイワイ晩ご飯は楽しかった。


  • 土曜日。

ミナちゃんはうちに泊まり、土曜は遅めのブランチにして、そのあとはぞろぞろとおでかけ。
きのうのヨシュア母子と合流して、Ottakring ではじまるSOHOフェスに行く。街の一角、方々の通り沿いにて、小さいアトリエやギャラリーがいろんなイベントをしながらスペースを解放し、連日イベントが続くお祭りである。現地でさらに二組5人も合流し、快晴の広場のカフェにてビールをすする。La dorche Vita. しかし初日だった本日は、夜にならないとろくにSOHOは現れず、我々が居た午後から夕方にかけてはずっと、メインステージの特設、及び音響機材の仕込みとサウンドチェックをぼんやりと眺めるに終始していた。ダニィは「なんか、へんなライブね、曲も盛り上がらないしコマ切れな感じ」と言うので、あれはサウンドチェックであると教えてあげた。
なんと音響仕込みにはエッケの弟氏その2がテキパキと働いていたよ。香音はサウンドチェックの間中ずっとステージにかぶりつきで見守っていた。
途中でミナちゃんが帰り、その後、我々はビリー宅へ休憩に。

ビリーの誘いで今日はウィーン唯一の行きつけのギャラリー、エコラウムに。エコラウムの主、お茶の水博士ヴェーナードは大のボブ・ディラン好きで知られているらしい。本日5月19日はボブさん66回目のお誕生日で、エコラウムでは午後早くからライブ&パーティが開かれている。我々が到着した頃にはボブ詩のポエトリーリーディングが長々行われていたが、独語だったのでからきしわからんちん。でもそのあとの特製バンドはオリジナル英語で唄ってたけどやっぱりわからん珍だった。誰もLike a Rolling Stone や「風に吹かれて」唄ってくれないんだもーん。避けること無いじゃんかー。ぷんすか。しかし、ここのパーティ時に振る舞われるごちそうはいつもナイスなので、お腹減らしてきて正解だった。マーティン・シューヴァートがアコギで弾き語りした時、香音が「oh,yeah!」と絶妙なタイミングでブルージィな合いの手を入れたので、ビリーやらまわりの大人が爆笑していた。「カノンはソウルでわかってるねぇ」だって。DJ(みんな50代以降だった。爺さんのDJ、いかしてた)に合わせて踊る香音はグランジの客みたいな踊り方で、おばさんが“一緒に踊りましょうよ”とおばはんステップを強要するとich will nicht! と独語で断っててこれも可笑しかった。


  • 日曜日

ミノポリスという街に行く。っていうとギリシアかどっかみたいだけども、子ども向けのお仕事体験村みたいなところだ。今日は学校のクラスメイト、マキシ君のお誕生日。
いやしかし、ボブ・ディランとマキシに限らず5月のお誕生日の子どもの多いことよ。先週、先々週と
目白押しであるよ。逆算するとちょうど長い夏休みの…あぁなんだ、そりゃそうか。なるほどね。

この誕生会は午後1時集合の5時解散。長!
お仕事体験村で果たして香音が楽しめるのかとの懸念もあったが、当地のお誕生会は子どもだけ預けて親は解散時間まで自由…たることが多い。お仕事体験村はなんだか商業的な施設で、わたしが世話しない方が本人は楽しめるかなと思ったので、近隣のシネコンで映画でも…と内心期待していたが、行ってみると映画館は軒並み夕方から営業(涙)。ニポンの皆さん! 平日はもとより、週末でも昼間開いてない映画館が多いんです…。
商業施設で1日つきっきりしてアレコレ香音に遊びを“させる”ってのはイヤだなぁと思っていたら、うじゃうじゃ遅れてくる親達の中に知った顔。
晴れて、子どもを預けて快晴のドナウ川沿いリゾート散策に出かけた。それはそれはキッチュでダサ
いカフェレストランが建ち並ぶ。頭の悪そうな若者が働き、頭の悪そうな客がたむろっている。どれくらい頭が悪そうかと言うと、飲んで会計してトイレ行って店を出て歩き出したら、さっき会計した網タイツのウェイトレスが「一杯いかがですかぁ?」と客引きしに寄って来るくらい。どれくらい頭が悪そうかと言うと、ベビーカーでギャースカ赤ちゃんが泣いててもくわえ煙草でバカ高いリゾート式カクテルを飲みながらケンカしてる入れ墨だらけのバカップルの後ろ首に彫られた文字が「強弟心」だった
りするくらい。
そういうところで座席を注意深く選びながら、クラスメイトの母@元パンクとふたりでぐちゃぐちゃ昼間からワインすすりつつ、しゃべって時間をつぶした。




終わってから、母子二組でウィーン名物のアイス食べて解散。まぁ楽しく過ごした連休その1が終わりました。(ほんとは先々週も連休でした確か。多すぎてよくわからない…)